職業訓練でWebエンジニアを学ぶのは将来性ある?需要・年収・就職事情を徹底解説

職業訓練 2026/06/29

職業訓練でWebエンジニアを学ぶのは将来性があるのか?IT人材の需要、年収、就職率、キャリアパスまでデータをもとにわかりやすく解説。未経験からでも目指せるのか不安な方必見です。

1 Webエンジニアは将来性がある?市場動向と需要をデータで解説

「職業訓練でWebエンジニアを学んでも、将来性はあるの?」
この疑問に答えるには、感覚ではなくデータを見ることが重要です。

IT人材は今後も不足すると予測されている

経済産業省の調査によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する可能性があるとされています。
出典:経済産業省「IT分野について」

IT人材とは、システム開発やWebサービス構築を行う技術者のこと。
Webエンジニアもこの中核を担う存在です。

つまり、

  • 企業はIT人材を必要としている
  • しかし人材が足りていない
  • 今後も需要が続く見込み

という状況が続いています。

DX推進でWebエンジニアの役割は拡大

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、
企業がデジタル技術を使って業務を効率化することです。

例えば

  • 紙の申請書をオンライン化
  • 実店舗のみの販売をECサイト化
  • 社内管理をクラウドシステムに移行

これらを実現するのがWebエンジニアです。

総務省の情報通信白書でも、企業の情報化投資は拡大傾向と示されています。

社会全体が「ネット前提」になっている以上、Webを作れる人材は必要とされ続けると言えます。

出典:令和7年版 情報通信白書 情報化投資

求人倍率も高水準

求人データを見ても、IT・通信分野は常に上位です。
IT分野は他業種よりも高い倍率を維持しています。

求人倍率が高い=「企業側が採用したい人が足りない」状態です。

✅市場動向まとめ

項目現状将来性
IT人材不足2030年に最大79万人不足
DX推進国策レベルで加速
求人倍率高水準を維持

データを見る限り、Webエンジニアの需要は今後も継続する可能性が高いといえます。

ただし重要なのは「Webに関わる人」ではなく、実際に開発できるスキルを持つ人材が求められている点です。

2 職業訓練で学ぶWebエンジニアスキルは通用する?

将来性があるとわかっても、次に気になるのは
「職業訓練で学ぶ内容で本当に就職できるのか?」という点でしょう。

ここでは、学べる内容・実務との違い・就職実績の3つから解説します。

① 職業訓練で学べる主なスキル

Webエンジニア系の職業訓練では、主に以下を学びます。

  • HTML(Webページの骨組みを作る言語)
  • CSS(デザインを整える言語)
  • JavaScript(動きをつけるプログラミング)
  • PHPやPythonなどの基礎
  • データベースの基礎
  • Webサイト制作演習

つまり、未経験からでも基礎を体系的に学べるカリキュラムが用意されています。

独学だと「何から手をつければいいか分からない」という人も多いため、
順序立てて学べる点は大きなメリットです。

② 実務レベルとのギャップはある?

正直に言うと、訓練修了=即戦力ではありません。

実務では、

  • チームでの開発
  • バージョン管理(Git)
  • 既存コードの修正
  • 納期を守る作業

などが求められます。

職業訓練はあくまで「基礎固め」。
ただし、基礎がある人とゼロの人では、就職後の伸びが大きく違います。

③ 就職率はどれくらい?

厚生労働省の資料によると、
公共職業訓練の就職率はおおむね70〜80%前後で推移しています。

もちろん分野や地域によって差はありますが、
IT分野は比較的求人が多い傾向です。

出典:厚生労働省 職業訓練実施状況ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況

④ 独学・民間スクールとの比較

比較項目職業訓練独学民間スクール
費用原則無料低コスト高額
学習の順序体系的自己管理体系的
サポート就職支援ありなしあり
実務レベル基礎中心個人差大実践的

職業訓練は「コストを抑えて基礎を固めたい人」に向いています。

職業訓練だけで完璧なエンジニアになれるわけではありません。
しかし、

  • 未経験から基礎を身につける
  • 就職支援を受ける
  • ポートフォリオを作る

という点では、スタート地点として十分に価値があります。

3 Webエンジニアの将来年収とキャリアパス

将来性を考えるうえで欠かせないのが、年収とキャリアの伸びしろです。
ここでは、未経験からスタートした場合の目安と、将来的な選択肢を解説します。

Webエンジニアの年収目安

厚生労働省「jobtag(職業情報提供サイト)」によると、
システムエンジニア(Web系を含む)の平均年収は約450万円前後とされています。

※企業規模や地域により差があります。

▼ キャリア別の目安

経験年数年収目安
未経験〜1年目300万〜400万円
3年目程度400万〜550万円
5年以上550万〜700万円以上

特にIT業界は経験が年収に直結しやすい業界です。
スキルが上がれば、転職による年収アップも狙えます。

将来のキャリアパス

Webエンジニアには、複数の道があります。

💡主なキャリア例

  • フロントエンドエンジニア(画面側の開発)
  • バックエンドエンジニア(裏側の処理)
  • フルスタックエンジニア(両方対応)
  • テックリード(技術責任者)
  • プロジェクトマネージャー
  • フリーランス

「フロントエンド」とは画面デザインや動きを作る仕事、
「バックエンド」はデータ処理やサーバー側の仕組みを作る仕事です。

経験を積むことで、専門性を高める道も、管理職に進む道も選べるのが特徴です。

将来も働き続けられる?

Webエンジニアは、

  • リモートワーク可能
  • 地方在住でも働ける
  • 副業・フリーランス化も可能

といった柔軟な働き方がしやすい職種です。

一方で、技術の進化が早いため、学び続ける姿勢は必須です。

  • 平均年収は比較的高め
  • 経験次第で大きく伸びる
  • キャリアの選択肢が豊富

という特徴があります。

職業訓練はあくまでスタート地点ですが、
その後の努力次第で安定と成長の両方を狙える職種と言えるでしょう。

4 将来性を高めるために職業訓練中にやるべきこと

Webエンジニアは将来性のある職種ですが、「訓練を受けただけ」で終わってしまうと差がつきません。

ここでは、職業訓練中に意識して取り組むべきことを解説します。

📚ポートフォリオを必ず作る

ポートフォリオとは、自分が作ったWebサイトやアプリをまとめた作品集のことです。

企業は面接で「何ができるか」を重視します。

例)

  • オリジナルのWebサイト
  • 簡単な予約システム
  • ブログ機能付きサイト
  • APIを使ったアプリ

訓練の中で実際に作成したものをポートフォリオとして使用することも可能です。

💻GitとGitHubを使えるようにする

Gitとは、コードの変更履歴を管理するツールです。
実務ではほぼ必須スキルです。

GitHubはそのコードをオンラインで管理するサービスです。

✔ 実務でよく使われる
✔ 面接時に成果物を見せやすい
✔ 学習履歴の証明になる

職業訓練中から触れておくと、就職時の評価が上がります。

🎯チーム開発を経験する

実務では一人で開発することは少なく、
複数人で役割分担します。

  • デザイン担当
  • フロントエンド担当
  • バックエンド担当

もし訓練でチーム制作の機会があれば、
積極的に参加しましょう。

「協調性」「報連相(報告・連絡・相談)」も評価対象です。

🏃‍♂️就職活動を早めに始める

職業訓練には就職支援があります。

  • 模擬面接
  • 履歴書添削
  • 求人紹介

特にIT未経験の場合は、
訓練修了前から応募を始める人のほうが有利です。

取り組み将来性への影響
ポートフォリオ制作
Git活用
チーム開発経験
早期就活

職業訓練は「土台作り」です。
しかし、

  • 自主制作をする
  • 実務に近い環境を意識する
  • 就職を見据えて動く

これらを実践すれば、将来性は大きく高まります。

5 AI時代でもWebエンジニアは生き残れる?将来性が「ない」と言われる理由も解説

近年、「AIがコードを書く時代」「エンジニアは終わり」という声を目にすることがあります。
これから職業訓練でWebエンジニアを目指す人にとっては、不安になるポイントでしょう。

ここでは、将来性がないと言われる理由と、その実態を整理します。

AIがコードを書く時代になっているのは事実

ChatGPTやGitHub Copilotなど、AIがプログラムを書くツールは急速に進化しています。

実際に、

  • 簡単なWebページの作成
  • 定型的なコード生成
  • バグの修正提案

といった作業は、AIがサポートできるようになっています。

そのため「エンジニアは不要になるのでは?」という声が出ています。

🌟しかし、AIは“補助ツール”に過ぎない

重要なのは、AIは自動生成はできても設計はできないという点です。

Webサービス開発では、

  • どんな機能が必要か
  • どういう構造にするか
  • セキュリティはどう守るか
  • ユーザー体験をどう設計するか

といった判断が必要です。

これらは人間の理解力や設計力が不可欠です。

AIは「作業効率を上げる道具」であり、
「考える仕事」そのものを代替しているわけではありません。

むしろ“使いこなせる人材”の価値が上がる

今後求められるのは、

  • AIを使って効率よく開発できる人
  • 本質的な課題解決ができる人
  • 基礎を理解している人

です。

基礎がない人は、AIの出力が正しいか判断できません。
そのため、職業訓練で基礎を学ぶことはむしろ価値が高まる可能性があります。

将来性が分かれるポイント

将来性が高い人将来性が低くなる人
基礎を理解している丸暗記だけ
継続学習できる学習を止める
AIを活用できるAIに依存する

技術は進化しますが、
「学び続けられる人」は市場から求められ続けます。

Webエンジニアの仕事が完全になくなる可能性は低いと考えられます。
ただし、

  • 単純作業だけをする人
  • スキルアップを止める人

は厳しくなるでしょう。

逆に、職業訓練で基礎を固め、その後も成長を続けられる人にとっては、
AI時代でも十分に将来性のある職種と言えます。

6 職業訓練でWebエンジニアを学ぶのはこんな人におすすめ

ここまで解説してきたとおり、Webエンジニアは将来性のある職種です。
ただし、すべての人に向いているわけではありません。

最後に、職業訓練でWebエンジニアを目指すのがおすすめな人の特徴を整理します。

① 安定した需要のある分野で手に職をつけたい人

経済産業省の調査では、2030年に最大約79万人のIT人材が不足するとされています。

つまり、ITスキルは今後も必要とされる可能性が高い分野です。

  • 将来性のある仕事に就きたい
  • 景気に左右されにくい職種を選びたい

という方には相性が良いでしょう。

② コツコツ学習を続けられる人

Webエンジニアは「一度覚えたら終わり」の仕事ではありません。

  • 新しい技術が毎年登場する
  • ツールが進化する
  • トレンドが変わる

そのため、継続的な学習ができる人ほど伸びます。

逆に「勉強はもうしたくない」という人には不向きです。

③ 在宅・柔軟な働き方を目指したい人

Webエンジニアはリモートワークとの相性が良い職種です。

  • 地方在住でも働ける
  • 子育てと両立しやすい
  • フリーランスという選択肢もある

「働き方の自由度」を重視する人には大きなメリットがあります。

④ 未経験からコストを抑えて挑戦したい人

職業訓練は原則受講料無料(テキスト代などは別途)で、
就職支援も受けられます。

民間スクールでは数十万円かかることもあるため、
リスクを抑えてスタートしたい人には現実的な選択肢です。

職業訓練でWebエンジニアを学ぶことは、

  • 将来性のある分野に挑戦できる
  • 年収アップの可能性がある
  • 柔軟な働き方を目指せる

というメリットがあります。

ただし成功のカギは、
「受け身で終わらないこと」です。

職業訓練はゴールではなくスタート。
学び続ける姿勢があれば、Webエンジニアという選択は将来性の高い道になり得るでしょう。

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