コラム

受講生100人に聞いた!おすすめのパソコン資格

在宅ワーク 2024/04/25


パソコンスキルは、現代社会で仕事をするうえで欠かせないものとなっています。

特に事務職や在宅ワークを目指す人にとって、パソコンの資格は就職やキャリアアップで大いに役立ちます。

パソコン資格を持っていれば、未経験の職種にチャレンジする場合でもある程度ビジネススキルがあると判断してもらえます。

とはいえ、パソコン資格にはさまざまなものがあり、どんな資格を取得すればいいか悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで、弊社が運営する「ejob」の受講生100人にアンケートを実施し、就職・転職で有利になるおすすめのパソコン資格やその活用例について聞いてみました。

この記事では、その中から特に人気の高かった資格と取得者の意見を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

受講生100人に聞いた!おすすめのパソコン資格8選


せっかく資格を取得するなら、就職活動や転職活動で有利になる資格にチャレンジしたいですよね。

どんな業種にも役立てられ、基本的なスキルが身につくパソコン資格をみていきましょう。

1.MOS(Microsoft Office Specialist)


MOS(Microsoft Office Specialist)は、Microsoft Officeの利用スキルを証明できる資格で、世界共通の認定制度です。

「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Access」、「Outlook」といったアプリケーションについて、各バージョンとレベルごとにWindowsのパソコン上でおこなわれます。

試験には一般レベルの「アソシエイトレベル」と上級の「エキスパートレベル」の2種類があります。一般レベルでは、基本的な機能を使用し、一般的なビジネス文書や表計算を作成したり、変更・印刷等の作業をおこなったりします。上級(エキスパート)レベルでは、基本的な機能を十分理解したうえで、 用途や目的に応じた環境設定やプログラム、データ活用などの高度作業がおこなえるかどうかが問われます。

マイクロソフトのアプリケーションは多くの業務で使用されているため、MOS資格を取得すれば企業のあらゆる部署で役立てることができるでしょう。

特に事務系の部署では、ほとんどの作業をWordやExcelでおこなうことも少なくありません。また、PowerPointのスキルはプレゼンテーションやビジュアル資料の作成などにも役立ちます。

MOS資格を取得することで、即戦力として働けることを示すことができます。

合格率非公表
合格基準700点/1000点程度
難易度★★★☆☆
試験内容「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」
受験料一般レベル:10,780円
上級レベル:12,980円
資格取得者の意見・Excelの関数機能は実務でも役立つ場面が多く、資格取得時に学習した経験が役立った。(50代・経理事務)
・Word、Excel、PowerPointすべての業務において信頼してもらえるので、お局のおばさんとも仲良くやれている。(30代・一般事務)
(参考:マイクロソフトオフィススペシャリスト 試験概要|Microsoft

2.日商PC検定


日商PC検定は商工会議所によっておこなわれている公的資格で、PCスキルに関する認定試験です。
企業実務に携わる人材を対象とし、ビジネス実務で重要となっているパソコンスキルやネットワークを活用した事務処理能力を測定するための試験となっています。資格取得の勉強を通じて、ITを活用する実践的な知識やスキルに加え、インターネット社会に対応したビジネススキルを身につけることができます。

試験には、ビジネス文書の作成技術や取り扱いが問われる「日商PC検定試験(文書作成)」と、業務データの活用、取り扱い能力が問われる「日商PC検定試験(データ活用)」の2つの分野が用意されています。

受験級は、1級、2級、3級、Basicの4段階です。認定基準はそれぞれ次のようになっています。

合格率1級:36.4%
2級:67.6%
3級:82.4%
Basic:91.2% (2021年5月6日時点)
合格基準1級〜3級:知能・実技どちらも70%以上の得点
難易度1級:★★★★☆
2級:★★★☆☆
3級:★☆☆☆☆
試験内容知識試験
実技試験
(Basicは実技のみ)
受験料1級:10,480円
2級:7,330円
3級:5,240円
Basic:4,200円
資格取得者の意見・私の個人的な意見としては3級を飛ばして2級から受けて大丈夫だと思います。テキストはFOM出版のものがおすすめですよ。(30代・一般事務)
・就職後は希望していたデータ処理の部署に配属してもらえました。資格のおかげかも(20代・OA事務)
(参考:日商PC検定試験|JQOS

3.ITパスポート


ITパスポート試験は、情報処理に関する入門レベルの試験で、年間を通じて随時実施されている国家試験です。

IT関連の分野で共通する基礎知識を習得していることを証明する資格で、情報処理系の資格のなかではかなり合格しやすい試験といえます。新しい技術(AI、ビッグデータ、IoTなど)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識が問われます。

企業でも社員の育成に幅広く活用されており、採用活動におけるエントリーシートへの記入を求める企業もあるなど、積極的に活用されている資格の1つです。

ITパスポート試験のシラバスに沿った授業をおこなっている大学や高校もあり、合格支援のため対策講座を開設する学校も増えています。ITエンジニアなどITに関係する職業のほか、国家公務員、企業の事務職を目指す場合にも役立つでしょう。

合格率51.6%(2022年度)
合格基準総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点
      600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
      ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
      マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
      テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
難易度★★★☆☆
試験内容ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
受験料7,500円
資格取得者の意見・経営からIT技術の知識まで幅広く学習できたのがよかった。(30代・一般事務)
・資格の勉強を通してITへの苦手意識を改善できた。(40代・経理職)
(参考:ITパスポート試験 試験概要|独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター

4.Word文書処理技能検定試験


Word文書処理技能検定試験は、ビジネス能力認定サーティファイが実施する民間の認定試験です。Microsoftが提供する文書作成ソフトのWordについての知識やスキルを測ることが目的とされています。

Wordは多くの企業などで文書作成やビジネス帳票の作成のために使われています。

Word文書処理技能認定試験は実務を想定した内容であることが特徴で、社会で通用する実用的なWord活用能力を身につけることができます。どのような職種にも役立てることができる資格といえるでしょう。

パソコンを多く使用する事務職への転職を目指す方や、初めて就職活動に挑戦する学生の方にもおすすめできる資格です。

合格率86.8%(2020年度)
合格基準1・2級:知能・実技どちらも70%以上
3:実技70%以上
難易度1級〜3級:★★☆☆☆
試験内容知識試験
実技試験
(3級は実技のみ)
受験料1級:8,100円
2級:7,000円
3級:5,900円
資格取得者の意見・まったくの初心者だった自分が帳票を作成できるまでになれました。(20代・学生)
・転職活動中に出会ったこの資格。取得後はWord処理を主に扱う業務で希望の在宅ワークに就けました。(40代・一般事務)
(参考:Word文書処理技能検定試験 試験概要|サーティファイ

5.Excel表計算処理技能認定試験


Excel表計算処理技能認定試験は、ビジネス能力認定サーティファイが実施する民間の認定試験です。

Microsoftが提供する表計算ソフトのExcelについて、基本操作からレイアウト、関数、グラフ、テーブル、マクロまで、操作や機能に関する知識・技能が評価されます。

Excelはあらゆる業界、職種で使用されています。数字の計算やデータのまとめ、分析などで活用されることが多く、文書作成でも使われています。あらゆる計算が必要な経理業務やデータ分析をおこなう業務で役立つでしょう。

さまざまな職業への転職はもちろん、現在の職場でのスキルアップにもつながる可能性があります。

合格率83.4%(2020年度)
合格基準1級〜3級:70%以上
難易度1級〜3級:★★☆☆☆
試験内容知識試験
実技試験
(3級は実技のみ)
受験料1級:8,100円
2級:7,000円
3級:5,900円
取得者の意見・表引きのための関数についての理解が特に深まります。自分の希望する職種で表引きを多用するようであれば取ってて損はない資格です。(40代・経理事務)
・就職後に有給休暇の残数に関する表を作ってほしいと言われ、その際に役立ちました。(30代・一般事務)
(参考:Excel文書処理技能検定試験試験概要|サーティファイ

合格率88.5%(2020年度)
合格基準上級:知能・実技どちらも70%以上
初級:実技70%以上
難易度初級・上級:★★☆☆☆
試験内容知識試験(上級のみ)
実技試験
受験料上級:7,100円
初級:5,900円
資格取得者の意見・自分のように営業や企画の資料を作る機会が多い方にはおすすめです。(30代・営業事務)
(参考:PowerPointプレゼンテーション技能認定試験 試験概要|サーティファイ))

7.VBAエキスパート


VBAエキスパートは、マイクロソフトが提供するアプリケーションソフトのExcelやAccessに搭載されているマクロ・VBA(Visual Basic for Applications)のスキルが身につく民間の認定試験です。

マクロとはコンピューターの操作を自動化する機能のことで、Office製品で使えるプログラミング言語のVBAを駆使することでExcelやAccessのマクロを動かします。

エンジニアやプログラマーだけでなく、Excel・Accessを用いる事務職などへの転職・就職を目指す際にも重宝されるスキルです。一見、マクロの知識が必要でないように感じる職種でも、マクロを使うことができれば作業効率の向上につながります。

合格率非公表
合格基準650〜800点以上/1000点
難易度ベーシック:★★★☆☆
スタンダード:★★★★☆
試験内容「Excel」「Access」
受験料ベーシック:13,200円
スタンダード:14,850円
取得者の意見・Accessビジネスデータベース技能認定試験とよく比較されますが、こちらの方が断然汎用性が高いです。Accessだけに特化したところで、そもそもAccessはほぼ使いませんからね。(40代・OA事務)
・一般事務にとって必要な知識がこれでもかと詰め込まれています。VBAをきっちり学習した方なら中小規模のシステムを作れるほどです。(30代・一般事務)
(参考:VBAエキスパート 試験概要|オデッセイ

8.CAD利用技術者試験


CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施する民間の認定試験です。CADと呼ばれる図面作成ソフトのスキルを判定することが目的とされています。

CADの技能は専門性が高いため、資格を持っている人が少なく、就職に有利になります。

そのため、建築物の設計や機械の設計など、製図の作成を行う会社に就職するなら取得することをおすすめします。

合格率30〜60%
合格基準実技試験・筆記試験が各5割以上、および総合が7割以上を合格基準
難易度★★★☆☆
試験内容2級:筆記試験
準1級・1級:実技試験
受験料1級:16,500円
準1級:11,000円
2級:7,700円
取得者の意見・CADオペレーターになりたいのであれば取得はありです。ただ、持っていなくても何ら影響はありません。(30代・技術職)
(参考:2021年度3次元CAD利用技術者試験概要|ACSP

プラスアルファのスキルに!おすすめのマーケティング資格3選

パソコン資格の取得を検討している方のなかには、これから就職・転職活動を控えている方も多いのではないでしょうか。

資格の勉強をすることで、就職や転職で有利になるのはもちろん、実務に直結するスキルも身につけることができます。

実務に直結するスキルとしては、パソコンスキルのほかにマーケティングスキルを挙げることができます。

市場分析、広告戦略、プロダクトマーケティング、デジタルマーケティングなど、マーケティングに関連する幅広い分野の知識が含まれます。

こういったマーケティングの考え方に基づいてビジネスを進めることで、どんな職種であってもしっかりと軸をもって仕事をすることができるでしょう。

1.マーケティング・ビジネス実務検定


マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティング実務の知識を総合的に判定するための検定試験です。

人材が流動化している現代においては、特定の業種・業界にとらわれない幅広い共通のマーケティング知識が求められています。

マーケティング・ビジネス実務検定にチャレンジすることで、マーケティング理論だけではなく、ビジネスに役立つ総合的なマーケティング実務知識や時事情報・実務時例が習得できます。

合格率非公表
合格基準160点以上/200点(正答率80%以上)
難易度1級〜3級:★★★☆☆
試験内容マーケティング知識
マーケティング事例
受験料A級:12,760円
B級:7,480円
C級:6,270円
(参考:マーケティング・ビジネス実務検定 試験概要|国際実務マーケティング協会

2.ウェブ解析士認定試験


ウェブ解析士認定試験は、アクセス解析をはじめとするウェブ解析データを活用し、正しい判断をおこなうことで事業の成功へと導く人材になることを目指す資格です。

試験は「ウェブ解析士認定試験公式テキスト」の内容から出題され、ウェブ解析士認定講座を受講することでデジタルマーケティングの理解をさらに深めることが可能です。

具体的には、ウェブ解析の基本的な知識、事業戦略、各種マーケティング施策の分析方法などを学んでいきます。

合格率91%(2024年度)
合格基準非公表
難易度★☆☆☆☆
試験内容認定試験
受験料17,600円
(参考:Word文書処理技能検定試験 試験概要|サーティファイ

3.マーケティング検定


マーケティング検定は、内閣府認定のマーケティング能力を測定するための試験です。

3級はマーケティング基礎を習得することで業務成績を高めたい方、2級はマーケティングの基礎概念から応用までの理解度・習熟度を測りキャリアアップにつなげたい方、1級はプロフェッショナルのマーケターとして最上位の資格を取得しキャリアアップを目指したい方におすすめです。

合格率非公表
合格基準21問以上/30問(正答率70%以上)
難易度★★☆☆☆
試験内容基本概念、市場戦略、マーケティング戦略、マーケティング・リサーチ、消費者行動、製品戦略、価格戦略、コミュニケーション戦略、チャネル戦略、サービス・マーケティング
受験料6,600円
(参考:マーケティング検定 試験概要|公式社団法人日本マーケティング協会

パソコン資格の勉強法


就職活動に取り組んでいたり、日々の業務をこなしていたりと、忙しい日常のなか資格の取得を目指している方も多いでしょう。

勉強方法を工夫して、限られた時間を有効に使うことでグッと資格取得に近づきます。

パソコン資格の取得を目指す際は、次のような勉強方法がおすすめです。

書籍で学ぶ


「すきま時間を有効活用して勉強したい!」と考えている方には、書籍で学ぶ方法がおすすめです。

書籍であればいつでも好きなタイミングで開くことができるので、自分のペースで学習することができます。

時間があるときは、実際にパソコンでツールに触れながら本を読んでみるのもよいでしょう。

ただし、法律や試験内容が改正されていることもあるため、最新の情報が掲載されている本を選ぶよう注意してください。

YouTubeを利用して学ぶ


「パソコンの資格に興味はあるけど、いきなりスクールや教材にお金を払うのは抵抗がある……」というかたは、YouTubeの利用を検討してみてください。

YouTubeであれば無料で資格の基礎から学ぶことができます。

基本操作や基礎的な概念をYouTubeで学んだ上で、もっと本格的に学習したいと思ったら、書籍やスクールの購入を検討しましょう。

YouTubeを資格学習の入り口にすることで、途中で断念することなく、本当に必要な資格かどうかを検討して取得することができます。

スクール・通信講座を利用して学ぶ


「自分のペースでコツコツ勉強したいけれど、続けられるかどうか不安……」という方は、スクール・通信講座の利用を検討してみてください。

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